ブルーベリーを育てよう

小果樹で人気No.1のブルーベリー苗。
果樹の中では育てやすく、初めて果樹栽培に挑戦される方にもおすすめです。

お庭で初めて果樹苗を育ててみたい。
あまり大きくならず、あまり手をかけず育てられるものがいい――

そんな方におすすめで、人気が高いのがブルーベリーです。
病害虫の心配もほとんどなく、植えつけてから数年で収穫できるのも人気の秘密です。
庭植えはもちろん、鉢植えでも十分収穫できます。
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ブルーベリーの基本情報 ・学名：Vaccinium corymbosum ・科名：ツツジ科 ・属名：スノキ属 ・開花期：4〜5月 ・収穫期：6～9月 ・植え付け時期：落葉期(ポット苗は通年(真夏を除く))

ブルーベリーの系統について

「ハイブッシュ系」「サザンハイブッシュ系」「ラビットアイ系」の３系統があります。

【ハイブッシュ系】
寒冷地向きの品種で、耐暑性・耐乾性に弱く、土壌は強酸性を好みます。
大玉で品質の良い品種が多いのですが、水やりと土壌条件を気にしないといけません。
【ザンハイブッシュ系】
全国で栽培可能で、耐寒性・耐暑性もあり、土壌はあらゆる土壌にほぼ対応できます。
【ラビットアイ系】
暖地向きの品種で、耐暑性はありますが、１本では結実しないので、必ずラビットアイ系の異品種の混植が必要です。
土壌はあらゆる土壌にほぼ対応できます。

お住まいの地域や栽培条件から系統を選びましょう。

挿木苗と接木苗の違い

大玉で美味しいものが多い「ハイブッシュ系」は日本の暑さには弱く夏に枯らす方が多いです。また、酸性土壌にしないといけないので栽培に手間がかかります。
そこで登場したのが接木苗です。ラビットアイ系を台木とすることでそれらの欠点を克服！ 日本全国どこでも「ハイブッシュ系」を育てられるようになりました。

☆ブルーベリーの接木苗の特徴
①土壌適応力が高い
土壌適応力の広いラビットアイ系を台木に使用しており、弱酸性土壌などあらゆる土壌で栽培可能。ピートモスなどを混ぜ込み面倒な作業が不要!
②耐暑・耐乾性UP
夏の暑さや乾燥に対する弱さが克服され、挿木苗に比べて暖地でも栽培しやすくなりました。
③収量・品質UP
挿木苗に比べ苗が大きくなりやすく、収量もアップ! 果実も大粒になりやすく、甘味が増すなど品質もアップ!!　 接木苗を栽培する寒冷地の農家さんも増加中です。

ブルーベリーの育て方

■植えつけ
ブルーベリーは根が浅く張り乾燥に弱いため、夏の西日が当たらない、日当たり良く、風通しの良い場所に植えつけます。
酸性土壌を好む(特にハイブッシュ系)ので、植え穴に掘り起こした土と同量のピートモス(酸度未調整のものを使用、事前に水で湿らせておく)を混ぜ込み、 株元には敷きわらで乾燥を防ぎます。



■水やり
【庭植えの場合】　基本的に水やりの必要はありませんが、夏の乾燥する時期は朝夕たっぷりと。
【鉢植えの場合】　鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れる出るまでたっぷりと与える。
※ブルーベリーは乾燥に弱いので、夏場の乾燥には特に注意してください。

■肥料
11月に堆肥・鶏ふん・油粕などの有機質肥料を与えます。3月には化成肥料と酸性肥料(硫安など)を与えます。
追肥として6月中旬頃に速効性肥料を与えると良いでしょう。

■仕立て方
剪定は1～2月に行います。
【挿木苗の場合】
幼木の間(植え付け後約３年間)は強い剪定は避けます。4年目以降は、主となる枝を２～３本残し、混み合った枝や古い枝を間引くように剪定します。
また、休眠期に2～3年果実をつけて弱った古い枝を切り返し、株全体を若い枝に更新させます。3～4年すると地際から新しい枝が出てくるので、先端を切り更新用の枝とします。

【接木苗の場合】
基本的な剪定方法は挿木と同じですが、地際から出るサッカーやシュートは台木のため出てきしだい切り詰めます。接ぎ目より下から出てくる枝も台木なので全てかき取ります。



■病害虫
問題となる病害虫はほとんどありません。
収穫時期に鳥が食害するので、ネットなどで防ぎます。

■収穫
収穫はハイブッシュ系・サザンハイブッシュ系の早生品種が6月頃から始まり、ラビットアイ系の晩生品種が8月末まで収穫できます。
果実の色が濃い藍色になり、ポロっととれるので、熟したものから収穫します。 全てが同時に熟すわけではないので、適宜収穫できます。
冷凍保存すると長く保存できます。(解凍後の生食はできません) また、ジャムなどに加工しても美味しく食べられます。

植えつけ時期の10～3月お届けの苗の他、大株や実つき苗などを販売することもありますので、果樹苗を手軽に始めたい方は是非ご検討ください!


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